茨城県の全県立校で、一斉休校が決定しました(4月13日)
大井川和彦知事は、4月13日に行われた記者会見で県内の全県立学校を4月14日~5月6日まで一斉休校にすると決めました。
緊急事態宣言が発出された後も、大井川知事は教育崩壊を危惧して一斉休校を行っていませんでしたが、緊急事態宣言対象地域からの感染者の県内流入が広域に確認され始めたため県内の一斉休校を決めました。

県南地域のホームセンター、スーパー、パチンコ屋には、県外ナンバーの車が沢山停まっています。感染が広がるのも時間の問題!
「日立第一高校」の3年生が休校を求めて自主休校のストライキを行ったことも、今回の一斉休校を後押しするきっかけになったのではないかと言われています。
4月13日茨城の新型コロナウイルス感染症の陽性患者は109人に
4月13日の時点で、茨城県内で新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出た人は109人。
爆発的に増えているわけではありませんが、毎日何人か陽性患者が判明しています。
また、緊急事態宣言が出た後、東京、千葉、埼玉などから買い物や娯楽を求めて県内に人が流入していることも確認されているので、2週間後はもっと感染者が増える可能性があります。
緊急事態宣言エリアの人が茨城県内に流れてきている!
緊急事態宣言が発令されてから、県内では色々な変化が起こり始めています。
1.納豆が棚から消える
「茨城県は納豆を食べているから感染者が出ない」と言われていた時期があり、数日棚から納豆が消えることがありました。最近ではそんなこともなく色々な種類の納豆が買えていましたが、4月11.12日両日とも、茨城県南地域では納豆が棚から消えました。
2.緊急事態宣言エリアのゴールドジムの利用者が茨城へ来ている
首都圏1都3県の緊急事態宣言エリアでは、スポーツジムの休館が相次いでいます。ゴールドジムもその1つで、会員が茨城県内の「牛久茨城店」へ来ていることが報道されました。通常150人ほどの利用者ですが、他県から50人ほどが流れていているそう。他にも大手スポーツジムが営業自粛をしていることから、県内で通常営業している店舗に“ジム難民”が押し寄せてきています。怖いのは自家用車だけでなく公共交通機関を利用して来ているところ。移動の際にも感染を広げてしまっている可能性がります。

こんな時でも日課になっていたらやめられないものなの・・・?
3.パチンコやに県外ナンバーの車が続々
県南地域のパチンコ屋では、他県ナンバーの車がずらりと並んでいます。これは茨城県だけに限った話ではなく、中部地方や関西地方でも同じ状況が報告されています。
4.ホームセンターにも他県の車が続々
東京・千葉・埼玉のジョイフル本田が休業決定し、茨城、群馬、栃木の店舗へ人が流れてくることが予想されています。既に4月11・12日両日共に守谷市のジョイフル本田には多くの他県ナンバーの車が停まっていました。

緊急事態宣言が出てお店が閉まれば周りの県に買い物するしかないのは分かるけど・・・。
新型コロナウイルス感染症、大井川知事の教育への考えは?
大井川知事はtwitterをやっているので、情報発信もこちらからチェックできます。
では、これまでの発言から知事の考えを見ていきましょう。
3月17日、県内1例目のコロナウイルス感染症陽性者が出る
全国で次々と新型コロナウイルス感染症の患者が出る中、関東では唯一茨城だけが発症者0でしたが、この日1人目の陽性患者が出ました。
県内で1例目となる新型コロナウイルス感染症の患者が確認されました。
感染拡大を防止するため、濃厚接触者の把握を含めた調査をしっかりと行っているところです。
県としては、皆様に冷静に対応していただけますよう、正しい情報の発信に努めてまいります。 pic.twitter.com/t2QiAe5KEk— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) March 17, 2020
4月5日、新学期が始まる前の考え
通常だと4月6日から新学期がはじまります。
感染者が多く報告されている県南の10の市町村では休校が決まっていましたが、大井川知事はこの時点では一斉休校の考えはありませんでした。
学校休業を延長すべきというたくさんのメッセージが届いていますが、次に述べる状況から、茨城県は東京都などと状況は大きく異なり、学校を再開しても感染リスクは非常に小さいと考え、明日から県立学校の授業を再開する決定をいたしました。
— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) April 5, 2020
まず、東京都とは異なり、茨城県の感染者は全ておおよその感染経路を把握しており、 濃厚接触者も含めてきちんと把握してPCR検査を実施しています。これまでのところ、 感染者は、海外または首都圏で感染してきた方とその濃厚接触者に限られています。
— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) April 5, 2020
茨城県では、他県と異なり、当初から医師が必要と認めたケースについては、全件PCR検査を実施してきておりますので、県内在住の方の間で感染が広がっている状況には無いと考えられます。
— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) April 5, 2020
一方、学校活動は、3月から政府の一律の要請により休業していましたが、教育の機会をどう確保するかも非常に大切なテーマです。以上のように、県内にいれば感染の確率は非常に小さいと考えられる状況でこれ以上学校休業を継続することは合理的では無いと考えます。
— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) April 5, 2020
4月6日、県内10市町の県立学校と全県の特別支援学校を臨時休業
この日、新型コロナウイルス感染症が広がっている県南地域の県立学校と全権の特別支援学校が臨時休業となりました。一斉休校の期間は市町村によって異なります。また、水戸市など他の地域は一斉休校の対象となりませんでした。
4月8日から県内10市町の県立学校と全県の特別支援学校を臨時休業としました。
医療崩壊を防ぐための体制の整備状況とともに、県民の皆様へのお知らせを県ホームページに掲載しました。
ご理解、ご協力をお願い致します。https://t.co/bXcDvTM96e— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) April 6, 2020
4月8日、県立高校生の10市町村外への通学自粛を要請
この頃から県南地域では市役所の車が周り、自粛の呼びかけを始めました。
国の緊急事態宣言発令を踏まえ、県民の皆様にお願いしたいことを取りまとめ発表しました。
県内での感染拡大を防ぐため、皆様のご理解、ご協力をお願い致します。https://t.co/rF8CWmmReW pic.twitter.com/GgoFDc7s01— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) April 8, 2020
4月13日、茨城県内の全県立高校で一斉休校が決定する
4月14日から全県立高校で一斉休校することが決定しました。
緊急事態宣言対象地域からの感染者の県内流入が広域に確認され始めたため、県内全域の皆様に、平日休日を問わず、不要不急の外出自粛を要請致します。
これに伴い、県立学校、県有施設も明日14日より臨時休業となります。
ご理解、ご協力をお願い致します。https://t.co/EP9p5L5SZ7 pic.twitter.com/ev9oddvPBd— 大井川和彦(茨城県知事) (@k_ooigawa) April 13, 2020
休校になって一安心ですが、他県からの流入がある今、県内の感染者は今よりも増えるでしょう。
今後の一斉休校延長するにしても、学校再開するにしても、今後は更に難しい判断が必要となってきます。
大井川知事のプロフィール
1964年4月6日生まれ (2020年4月13日時点で56歳)
出身は茨城県土浦市
1988年通商産業省(現経済産業省)に入省、1998年通商産業省の初代シンガポール事務所長に就任。退官後はマイクロソフトアジア執行役員、執行役常務を経て、シスコシステムズ専務執行役員、ドワンゴの取締役という経歴を持つ。
2017年の茨城県知事選挙で初当選。
知事としての功績
・県庁の決裁事務の電子決裁化を決定し、99.1%を電子決済化達成
・性的少数者のカップルに証明書類を発行する「パートナーシップ宣誓制度」の導入
など、詳しくは公式ホームページから確認してください。


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