テドロス事務局長「初期から最高レベルの警告を発していた!」
2020年4月27日、スイスのジュネーブで行われたインターネット会見で、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス氏が、「新型コロナウイルスに関して、早期から最高レベルの警告を発してきた」と発表。その上で、その警告に対して従わなかった国があるとして、遺憾の意を示しました。
具体的な国名は言ってないけどね。
たしか・・・初期は「人から人への感染はない、限定的って言ってたよね・・・」
WHOは、2020年1月30日に『国際的な公衆衛生上の緊急事態』を出しており、「世界はあの時、WHOの忠告に注意深く耳を貸すべきだった」と発言しました。
「WHOには強制の権限はない!」
テドロス事務局長は、1月30日に表明した『国際的な公衆衛生上の緊急事態』で、最高の科学と証拠に基づき適切に忠告した。しかし、一方では「WHOには強制の権限はない」として、各国は(この忠告を受けて)公衆衛生上の措置を講じることができた「世界はWHOに耳を貸すべきだった」と述べました。
テドロス事務局長
あなたが
中国の『春節』の大移動を止めていてくれてさえいたらこんなにひどい事にはならなかったのではないですか!!『素直』に認めてあやまってください!!
いったいどれだけの人が亡くなり
どれだけの人が苦しんでいるのか!!我が身と家族に置きかえてみてください!!
— 🐭江利子🌹 (@98Eriko) April 27, 2020
WHOの今までの行動や発言から、テドロス事務局長のこの偉そうなもの言いは批判を受けるでしょうね・・・。
では、パンデミック宣言が出るまでの大まかなWHOの行動の流れを見てゆきましょう。
当初「人から人への感染はない、または限定的」
WHOは2019年12月31日に中国から「原因不明の肺炎」の報告を受け、翌日には危機対応グループの立ち上げを行っています。
1月5日には、WHOは科学者と公衆衛生の専門家に向けに新型ウイルスに関する「流行発生ニュース」を公開。
1月10日には、感染が疑われる患者の特定、検査、管理方法について助言しましたが、当初は「人から人への感染はない、または限定的」と楽観視していました。
だいたいWHOに耳貸してたら「人から人への感染リスクは少ない」とか「国と国の移動は制限する必要はない」とか全く見当違いのことばっか言ってたのにどの口が言うんやテドロスお前
— ぃなり (@hllnall) April 27, 2020
当時のエビデンスが人から人への感染がない、または限定的であると示唆していたそう。
しかし、1月14日の会見では新興感染症対策部門のマリア・ファン・ケルクホーフェ氏が、「限定的な人から人への感染が起きる可能性」を表明。
1月22日にはこれが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうかを判断する為、緊急委員会を招集しましたが合意には至らず。
結局、WHOは1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」、3月11日に「新型コロナウイルスのパンデミック」を宣言しました。
WHOのテドロス事務局長の罪は、それを擁護してきたメディア共に余りに大きいよ。 pic.twitter.com/VIitypgSMZ
— オッチー (@1lmnCOGtMEP4BjF) April 27, 2020
中国から「原因不明の肺炎」の報告を受けてから約2か月でのパンデミック宣言となりました。
アメリカのトランプ大統領はWHOの対応を批判
WHOへの出資金世界一を誇るアメリカは、WHOの一連の対応に対して「米国による大規模な出資にもかかわらず、どういう訳かWHOは中国中心主義となっている。われわれはこうした点を精査する」と表明。またマイク・ポンペオ米国務長官は「WHOは仕事をしなければならない。求められている成果を出さなければならない」と発言しています。
今回のテドロス事務局長の発言が、火に油を注ぐことにならないと良いけれど・・・。
世界が新型ウイルス感染症と戦わなければいけない時に、責任の押し付け合いをするのではなく、適切に協力して一刻も早く終息することを願います。
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