ボランティアでも美談にしちゃダメ!土砂災害と水害時に気をつけたい感染症と服装の注意点

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ボランティアをしていたのに何故?批判が起こった原因は?

記録的な大雨で土砂災害や球磨川の水があふれた熊本県人吉市。

球磨川など2つの川の11か所で氾濫が起こり、球磨川の堤防が決壊。広い範囲が水に浸かってしまいました。

この状況を受け立ち上がったのが地元のサッカークラブ「ロアッソ熊本ジュニアユース人吉」の中学生たち。商店街をボランティアで清掃活動をしました。

しかしSNSではこの活動について「軽装すぎる!」「感染症対策への対応ができていない」などの批判が巻き起こりました。

ねこ美
ねこ美

「ボランティアをしているのに批判なんて可哀想!」と思った人、水害後は感染症のリスクが高まるんです。

夏樹
夏樹

対策を全くしていない状態でのボランティアは、美談にしちゃダメ!

破傷風だけじゃない!災害後は色々な感染症の危険がある

台風や洪水などの災害が起こった後には、感染症が流行することがあります。特に洪水に浸かってしまった場所や避難所などは注意が必要なんです。まずは、こちらをご覧ください。

大規模自然災害の被災地における感染制御マネージメントの手引きより引用

これは大規模災害後に発生する感染症を発生数と発生時期に分けてグラフにしたものです。

太字部分が日本で特に注意が必要な感染症

すぐに症状が現れる災害時特異的な感染症から衛生環境の悪化に関連した感染症まで、時間を追うごとに気をつけなければいけない感染症の種類が変わっていきます。

夏樹
夏樹

被災して大変なのに、感染症になってなったら辛すぎる!

ねこ美
ねこ美

災害後はプロが適切な消毒を行って、迅速に感染症を封じ込めることが大切なのよ!

ここからは、今回のような水害の場合、特に気をつけなければいけない感染症をご紹介します。

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水害で気を付けたい感染症

破傷風(はしょうふう)

土の中にある破傷風菌が傷口から入ったことで起こる感染症。破傷風菌は土壌中に広く常在しており、強直性痙攣をひき起こします。ガーデニングなどでも起こるような感染症で、小さな傷口から侵入します。

傷口の違和感、口がしびれる・開きにくい、首の後ろの緊張感などから始まり、やがて全身のけいれんを起こすようになります。

引用:破傷風をご存知ですか?後片付け時の注意点

ガス壊疽(えそ)

損傷を受けた筋肉や軟部組織から健康な筋肉に細菌が侵入し、ガスが発生して毒素が全身にめぐり、急速に筋肉の組織が死んでいく感染症。通常は特定の手術を受けた場合やけがをした後に起こるものですが、土ぼこりや、腐った野菜、糞便による汚染などが原因になることもあります。

夏樹
夏樹

怖い・・・。

レプトスピラ症

人がレプトスピラに感染した動物の尿に直接接触したり、尿で汚染された土壌や水に接触することによって感染する病気。大雨や洪水の後にあは、汚染水が溜まったり、ネズミが増えたりして感染の危険性が高くなります

感冒様症状のみで軽快する軽症型から、黄疸、出血、腎障害を伴う重症型(ワイル病)まで多彩な症状を示します。潜伏期を経て、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、腹痛、結膜充血などが生じ、発症後4~6日目頃に黄疸が出現したり、出血傾向も強まります。

引用:疾患別解説

レジオネラ症

自然界の土壌や淡水に広く生息するレジオネラ属菌による感染症。劇症型のレジオネラ肺炎と一過性のポンティアック熱があります。

レジオネラ肺炎の潜伏期間は2~10日です。全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状に始まり、乾いた咳、痰、高熱、悪寒、胸痛が出現します。腹痛や下痢等の消化器症状や、傾眠、四肢の振せんなどの中枢神経系の症状がみられるのも特徴。

ポンティアック熱の潜伏期間は1~2日です。発熱を主症状とし、全身倦怠感、悪寒、頭痛、筋肉痛などを伴いますが、肺炎症状はみられません。2~5日程度で自然治癒します。

引用:東京都観戦情報センター

ねこ美
ねこ美

今流行している新型コロナウイルスとの見分けが素人ではつきにくいわ。

夏樹
夏樹

だからこそ、感染しないように注意が必要ね。

これ以外にも自然災害後は感染症に注意が必要!

災害発生後は特に注意しなければいけない感染症がまだまだあります。ボランティア活動をする時には、これらの感染症に細心の注意を払い行いましょう。

大規模自然災害の被災地における感染制御マネージメントの手引きより引用

水害時のボランティア活動はどうしたら良いの?

感染症を予防するためにも、水害時ボランティアの服装はとっても重要。

・肌の露出をしないこと

・口だけでなく目も守ること

・けがをしないような対策を行うこと

最低限でもこれだけのことに気を付けましょう。

出典:レスキューストックヤード

レスキューストックヤードさんのホームページでは、水害時のマニュアルを掲載しています。(←クリックでホームページが開きます。)水害対応にあたる際は、確認してみてください。

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感染症対策をしっかりとして、みんなで災害を乗り越えよう!

今回問題視されたサッカーチームのボランティア活動は、善意から行われたものです。少年たちの行動を批難するべきではありません。ただ、これを美談として報道した新聞社や、ユニフォーム姿で作業をさせたサッカーチームには疑問を感じます。

夏樹
夏樹

数々の批判を受けても写真は掲載したまま。子供達がかわいそう。

今回のような災害が起こった時に集団でボランティア活動を行おうと思うのであれば、最低限何が必要かを話し合う姿勢や、それをサポートする体制など、大人がしっかりと管理しなければいけないのではないでしょうか。

日本は自然災害が起こりやすく、また、近年は特に「数十年に一度」や「数百年に一度」と言われるような災害が多く起こっています。

今後同じような災害が起こった時に、軽装でボランティア活動をする人に対して「待った!」をかけて正しい知識を周知できる人が増え、安全にボランティア活動をすることを切に願っています。

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