「公園からずっとついてくる」迷惑な放置子 どう対処したら良い?
皆さんは「放置子」という言葉を聞いたことがありますか?
メディアなどでも度々取り上げられ、ネグレクト(育児放棄)や虐待が疑われるケースもあることから、注目されるようになりました。
「放置子」という言葉自体はインターネット上で使われている俗称的なもので、正式な定義はありません。
しかし、放置子=ほったらかしにされている子という認識が一般的です。
年齢は主に2~3歳頃から小学生くらいで、一人で出歩いているのに驚いてしまうような小さな子から、自転車を乗り回して遠方まで出かける子まで様々。今回は、そんな放置子の対処法についてご紹介していきます。
「毎日家にやってくる・・・」放置子の迷惑な実態
「放置子」と言っても、身近にいないとなかなかイメージしにくいかもしれません。しかし、彼らには共通する行動があります。ここからはその一部を紹介します。
公園や道端からずっとつきまとってくる
「公園で子供と遊んでいたら、年齢が違うのにずっとつきまとってくる」
「帰ろうとするとついてくる」
「子供にいじわるをして私の気をひこうとする」
放置子がよくいる場所は、公園や道端。仲の良い友達と遊んでいるというよりは、一人でいることが多いです。ご近所では有名で誰も近づかないことから、初めて見る人や断り切れない人にしつこくつきまとってきます。道端でみかける場合は、通りすがりの人に声をかけて相手をしてくれる人についていってしまうことがあります。

愛情を与えられていないからか、大人のほうに懐いてくるわよね。

他者とのかかわり方や距離感を教わっていないから、迷惑行為を繰り返す傾向があるの。
約束していないのに家に来る
放置子に家を知られてしまった場合、約束をしていなくても毎日のように遊びに来ます。子供のお昼寝や学校、酷い時には就寝時間頃にインターフォンが鳴り、恐怖を感じてしまうことも。一度家を知られてしまったら最後。ターゲットから外れるまで何度も何度も家にやってきます。
家に入って冷蔵庫を開けたり物を盗む
「子供同士が仲良くしているから・・・」と家の中に入れてしまうと、冷蔵庫の中を勝手に開けたり、おやつやジュースを要求したり、躾もマナーも全くない放置子に驚かされます。よくあるケースでは、その子が来たときに限って家のものが無くなるという問題。こどものおもちゃだけでなく、家族のものが盗まれてしまうこともあります。

親から満足に食事を与えられていないから、食事をねだっていることもあるの。
放置子を撃退したい時の対処方法
徹底的に親の情報を聞き出す
放置子がつきまとってきた場合は、「誰と住んでいるの?」「どこに住んでいるの?」「お母さんはどうしているの?」「何時に帰ってくるの?」「いつも一人なの?」「学校(幼稚園)はどこ?」「家でちゃんとご飯食べている?」などと質問をしましょう。親のことを聞かれるのが嫌な子は、それだけで自分から去っていくこともあります。色々話す子なら、その子の情報を知ることができ、第三者に通報する際に役立ちます。
ついてこられたら「危ないからこないで」
帰り際などについて来ようとしたら「一緒にきて事故が起こったら責任をもてないからついてこないで」とはっきりと断りましょう。理解できないくらい小さい子なら「危ないからついてこないで、迷惑です。」と伝えても良し。
「うちでは遊べない」とハッキリ伝える
放置子を一度家に入れてしまうと、何度も何度もインターフォンを鳴らして遊びに誘ってきます。大変な思いをしたのであれば、次回から「うちの中では遊べない」とハッキリ伝えましょう。「どうして?なんで?」と聞かれたら、「家の中で仕事をしているから」「家のことをしないといけないから」「あなたのお母さんから何も言われていないから」などと言って頑なに断りましょう。大抵その日は帰ったとしても、また翌日同じようにやって来ますが、その際も同じように毅然とした態度で家に入れない姿勢が大切です。

放置子ってメンタルが強くて、何度断っても来るのよね。

それでも断り続けることが大切。いつか終わりがくるわ。
居留守を使う
インターフォンが鳴っても出なければ、家の中に上がりこまれる心配はありません。インターフォンが音量を切り替えらるタイプなら、音量OFFに。万が一リビングなどから覗かれることがあれば、不法侵入なので警察へ通報しましょう。
学校から親に連絡をする
放置子になる原因は親(一緒に住んでいる家族)にあります。仕事が忙しくて子供を放置しているケースや、ネグレクトで放置しているケースなど、家庭によって理由は様々。小学生であれば、まずは学校に連絡をしてその子の親に連絡をしてもらいましょう。第三者が間に入ることで問題を共有することができます。

うちの近所の放置子は、離婚して母は仕事。祖父母が放置しているの。大人はみんな話が通じないタイプ・・・
児童相談所へ連絡をする
朝早くや夜遅くに家に来る場合、親がネグレクト(育児放棄)をしている可能性が高いです。学校などが開いていないような時間帯に家に来た場合は、児童相談所へ連絡しましょう。児童相談所は誰から相談されたかを秘密にする義務があるので、親とトラブルになってしまうことも避けられます。
警察に通報する
まだ小学校にも入っていないような小さな子や、子供が出歩いて良い時間ではない時の訪問では、迷うことなく警察に通報しましょう。放置子は親の情報を言わない(親から言うなと言われている)ことも多いですが、警察に通報すれば保護してもらうことができます。事情を聴かれたりして面倒に感じるかもしれませんが、事故や事件に巻き込まれるのを防ぐ為にも、「おかしいな」と感じたら通報しましょう。
放置子を対処することは結果的に子供を守ることにもなる
放置子の存在が迷惑でつい子供に怒りが湧いてしまいますが、問題の根本は親にあります。一時的に放置子を避けることができたとしても、ターゲットを変えて被害者が出るだけ。また、その放置子自身も被害者であると言えます。社会全体で子供を見守ることで、結果的に自分や自分の家族を守ることにも繋がるので、上手に対処して見守りたいですね。


コメント
人には人それぞれの状況があり
それによってどうしようもなく
起こることがあります。
貴方は幸せものなのです。
中には貴方の考えが胸に刺ささって
苦しむ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
コメント頂きましてありがとうございます。ご指摘もありがとうございます。
放置子がどういう状況でそうなっているのか、確かに人それぞれの状況がありますよね。
やむをえず放置子になっているケースもあるかと思います。
ただ、周りの大人がその子供達を気にかけ対処することは、子供だけでなく困っていることを表に出せないような、ギリギリのところで生活しているような親御さんの手助けにもなるのではないかと思っています。
また、放置子に悩んでいる人は、直接本人や親御さんに言えないからこそ悩んでいるということもあると思います。
何故“放置子”と呼ばれるような状況になってしまっているのか、また周りの大人はどうしたらよいのか、そして付きまとわれて困っている人達がどうやったら開放されるのか、少しでもヒントになればと思い記事に致しました。(実際にDMで無事に放置子から解放されたと報告を頂きました。)
放置子に困っている人、子供を放置子と呼ばれてしまった人、どちらも苦しまないような社会になると良いですね。
コメントありがとうございました。