23歳の男が斧で鹿を切りつけ殺す
国の天然記念物として有名な、奈良の鹿(シカ)。
この鹿に刃物を叩きつけて殺したとして、奈良県警は三重県松坂市のとび職の男(23)を逮捕しました。
この男は、「鹿と遊んでいたら車に体当たりされて、腹がたって殺意を持って切りつけた。」という趣旨の発言をしています。
しかし、車に体当たりした鹿と、切りつけて殺した鹿は別で、鹿を殺す際に使用した斧(おの)は、発見されていないとのこと。

はぁ?斧ってとび職で日常的に使うものなの?それとも鹿を殺すために用意したものなの?どちらにしても斧で生き物を攻撃するなんて異常。
この記事で気になったのが、どの記事も“死なす”と書いていること。
本人の証言でも「殺意があった」ことが分かっているのだから、“殺す”が正式な書き方ではないのか・・・。
しかし、それ以上に気になったのが、男の「鹿と遊んでいた」という表現。
転勤族の筆者は、以前、奈良公園の近くに住んでいたことがあり、度々若者や外国人が鹿を虐待する様子を見かけて通報していました。
彼は本当に「鹿と遊んでいた」のでしょうか・・・。
ポリ袋やティッシュペーパーなどを食べさせる
過去のニュースでは、死んだ鹿を解剖したところ、ポリ袋とみられるものが4キロ以上も胃から出てきたということが報じられていました。
一般の人はこれを「捨てられたビニールを鹿が誤って食べてしまった」と思いますよね。
しかし、筆者は意図的にビニール袋を食べさせて楽しんでいるカップルを目撃したことがあります。
ビニール以外にも、トイレットペーパーやパンフレットを食べさせている人も。
トイレットペーパーを食べさせていたのはカップルで夜。友人は、ファーストフードの包み紙を食べさせて「ゴミ収集!w」と笑っていた若者も見たこともあるそう。
パンフレットを食べさせていたのは外国人の家族連れでした。直接注意したら、無視され、どこかに速足で消えました・・・。
若者に直接注意するのは危険なため、警察や「奈良の鹿愛護会」への相談になりましたが、電話で対応してくださったかたも「またか・・・」という反応で、多くの相談が寄せられているということが分かりました。
トリップアドバイザーにも、こんな書き込みがありました。
アジア系外人だけでなく、日本人のバカップルが鹿をからかったり、いじめている景色に多数遭遇する。
引用:トリップアドバイザー
鹿をエアーガンで撃っていた
意図的に鹿を傷つけている人もいます。
「鹿をエアーガンで撃っているのを目撃した。」というのは、よく聞かれる話。
それを聞いた時、とても驚いて「奈良では子育てできないな・・・。」と思ったのを覚えています。
現在も奈良公園の近くに住んでいる友人に聞いたところ、最近では見なくなったそうですが、20年ほど前はわざわざ大阪や京都などから奈良公園まで来て、鹿をエアーガンで撃って遊んでいた若者もいました。
そう言えば修学旅行の時 目が片方死んだ鹿見たよあれは奈良のイメージダウンにつながるね。
引用:yahoo知恵袋
奈良の鹿のひき逃げが横行
意図的ではなくても、鹿を傷つけて放置してしまう人がいます。
奈良の鹿は言わずと知れた天然記念物。
そんな鹿を殺したら厳罰を受けなければならない!と思っている人が多く、鹿のひき逃げが増加しています。2018年、鹿の交通事故の件数は約110件。そのうちの半数しか、届け出がなかったとのこと。
轢いてしまってもすぐに通報すれば助かったかもしれない命。
奈良公園の近くでは速度を落とすようなアナウンスもあるのに、「飛び出してくる鹿が悪い」という人すらいます。
では、これが飛び出してきたのが子供だったら?危険な場所で減速したり、注意するのはドライバーの義務です。
鹿との共生を考える
奈良公園一帯は、昔から鹿と人間が共生してきた場所。
約1200頭もの鹿がいると言われるこの場所は、世界的に見てもとっても珍しいものです。
この場所をしっかりと守っていくために、私達ができることは、鹿に対する暴力や不適切な行為を正すこと。
奈良県の公式ホームページでは、鹿に関する相談窓口の案内があります。→詳しくはこちら
何か気づいたことがあったら、相談の電話や連絡を入れましょう。
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