年長に転勤が決まる・・・幼稚園や保育園はどうする?
転勤族だと、子供が幼稚園や保育園“年長”の時に転園が決まることってありますよね。
実は、私もその1人。
一番上の娘が年長の1月に転勤が決まり、「幼稚園生活もあと3か月!」という時に引っ越しすることになりました。
年少から年長の1月まで通い続けた幼稚園・・・。
娘にとっては、この幼稚園で卒園したかったことでしょう。
もうすでに卒園の準備(歌や写真など)が始まっていました・・・。
しかし、社宅としてアパートを借り入れていたので、夫が転勤した後は、全額家賃は自己負担になってしまいます。渋々家族みんなで転勤先へ行くことを決意しました。
転園先の幼稚園、どうしよう?
しかし考えないといけないのが、娘の幼稚園の転園先。
そもそも、
・年長で転園するケースって、世間一般的には良くあることなのか?
・全く知らない土地でイチからスタートさせてしまってストレスにならないのか?
・数か月後に小学校入学を控えているのに、それすら怖くなってしまわないか・・・?
と、色々なことが頭の中を駆け巡りました。
そこで、インターネットで「幼稚園 年長 転勤」で検索してみると・・・(実際は当時のものとは少し検索結果が異なると思いますが・・・)
ほぼほぼ、私のように「年長で転園するのか、しないのか」という質問に対して、
「数か月しかなくても、転勤先の幼稚園(保育園)に通わせる」
という答えばかりが載っていました・・・・。
転勤の日まで1か月。
引っ越し先や引っ越し業者の選択に合わせて、娘の幼稚園先探しが始まったのです・・・。
転勤先は私立の幼稚園しかない!「受け入れていません」に落ち込む・・・
夫の内示が出てから転勤日までは、約1か月。
まずは引っ越し先を決めます。
幼稚園はあと数か月のことなので、この先主に通う小学校の情報を重視。
女の子なので安全を考えて、できるだけ小学校から近いこと、を第一希望に物件を選びました。
小学校の口コミや、変質者情報を「ガッコム」で検索し、物件を決めるのに約1週間。
転勤先までは軽く400キロほどあったので、内見にはいくことができませんでした。
でも、ここ以外良い物件が見当たらず、決定しました。
さて、幼稚園を決めよう!
物件を決めたら、いざ!幼稚園を決めよう!
まずは転勤先の市役所に電話をし「転勤に伴い、幼稚園へ転入したい」旨を伝えました。
そこで驚くべき事実を知らされるのです・・・。
「うちの市では、幼稚園は私立しかありません。なので、直接問い合わせをしてください。」
娘は当時、公立の幼稚園に通っていました。
その地域の子ならば、どんな子でも入ることができるという幼稚園で(保育園に通っている子を除いて)、ご近所さんは3歳になると、当たり前のようにその幼稚園に行きます。
第一子をそんな土地で育てていたので、私立の幼稚園しかないという市があることにビックリ!!
しかし、物件を決定してしまった手前、自力での幼稚園探しがはじまります。
「受け入れはしていません」の声に落ち込む
まずは、一番家から近い場所にあるAという幼稚園に電話をかけます。
私「転勤に伴い、そちらの園に転入を考えているのですが、受け入れはありますでしょうか?」
園「何歳児さんですか?」
私「年長です。」
園「しばらくお待ちください。」
・・・15秒後
園「ごめんなさい、うちでは年長児の受け入れはもうしていないんです」
私「えっ( ゚Д゚)・・・・(誰でも入れるわけじゃないんだ・・・お受験の園じゃないのにっ・・・)わかりました。ありがとうございます。」
断られることなんて全く想像をしていなかった・・・。
「制服はあと数か月ですが買った方が良いですか?」「申し込みの書類は郵送でも良いですか?」など、入園できることを考えて、いくつかの質問を書きだしていた紙を見つめながら、しばらく思考が停止。
しかし落ち込んでいても転勤までの日にちは、刻一刻と迫ってきます。
気を取り直して、B園に電話をすることに。
B園は2キロほど距離がありますが、園バスもあり、制服もなし。
ホームページを見ると、在園児数が多いマンモス園で、「これならいける!!」と確信して電話をかけました。
しかし、そこでも待っていたのは「受け入れていません」という返事でした。
結局受け入れ可能だったのは、遠くの小さな園
心が折れそうになりながらも、その後C園、D園、E園と、隣の市を含めて電話をかけていきます。
一番近い園から徐々に遠い園に電話をかけていきましたが、結局、受け入れてくれると言ってくれた園は、自宅から10キロほど距離がある幼稚園でした。
とても小さな園でしたが園庭もあり、うちの近くから通っている子も1人だけいるとのこと。
半ばあきらめかけていたので嬉しい気持ちもありましたが、そこでふとある疑問が浮かんできました。
『そもそも、本当にあと3か月、新しい幼稚園に通う必要があるのか』
今の幼稚園の先生に相談するも「絶対行っておいた方が良い」
10キロ先の幼稚園が受け入れてくれると分かり、ホッとしたのも束の間。
「その園から自宅の小学校に行く子が1人もいないし、小規模な幼稚園で友達関係も濃いであろう中、娘が入って行けるのだろうか」という疑問が湧きました。
インターネットで見た「少しでも幼稚園は転園させるべき!!」ということも念頭に置きながら、今通っている幼稚園の先生に相談をしました。
私「転園を受け入れてくれる幼稚園を見つけました。」
先生「良かったですね。では、そちらに娘ちゃんの情報を送りますね。」
私「先生、相談なのですが、この幼稚園、結構距離があるんです・・・(一通り不安に思っていることや、本当に転園が必要なのかを聞いてみる)」
先生「少しであったとしても、転入はしたほうが良いですよ。新しい場所で新しい友達を作ることは、小学校に入る前には大切なことです。」
私「そうですか。(でも、その園からは同じ小学校に行く子はいないんだけどな・・・。)」
結局、先生にはそれ以上相談できず、入園の申し込みをしようと決意しました。
朝起きてふと気づく「周りがどうであれ、娘の気持ちが一番大切!」
入園の申し込みをしようと決意した翌日、起きた瞬間にふと、娘の気持ちを聞いていないことに気づきました。
一番大切なことだったのに、目の前のことばかりに追われ、話し合う機会を設けていませんでした。
そこで、娘にどうしたいのかを聞いてみることにしました。
- 今いる場所から引っ越して、新しい場所で生活をしなければいけない。
- だから、今の幼稚園とはさようならをしなければいけない。
- 新しい幼稚園に行くこともできるけれど、園バス(今までは徒歩)に乗って通うことになる。
- その幼稚園から同じ小学校へ行く子はいない。
- 新しい幼稚園に行くか、1月から3月まで家で過ごしながら小学校の準備をするか、どちらが良い?
娘はしばらく考えた後、「引っ越ししてバタバタするし、小学校まですぐだから新しい幼稚園にはいかない!」とハッキリ言いました。
私が思っていたよりも、しっかりとした考え方をしていてビックリ!!
園長先生が出てくるも「転園はしません!」と宣言
娘の言葉を聞いて、「新しい幼稚園に行かない」という決意を固めました。
幼稚園の先生にその旨を説明すると、園長先生まで心配して話を聞きに来て下さいましたが、「転園はしません。このまま退園をします。」ということを伝えました。
公立の幼稚園だったので、数か月だけ籍を残すということは不可能でした。
でも、卒園アルバムの料金は支払い済で、文集的なものも提出済。卒園アルバムは用意してもらえるとのことで、最後の日には盛大なお別れ会をしてもらい、旅立つことができました。
娘は最初こそ泣いていましたが、今では幼稚園という場所がとても大切な思い出として記憶に残っているようです。
今でも時折、寝る前に卒園アルバムを眺めています。
「年長での転園は必要なし!!」と声を大にして言いたい!!
我が家は年長で転園をしないという決断をし、1月~3月の終わりまで、娘を自宅で見ることにしました。
毎日8時半~14時まで幼稚園に通っていたので、家にいる時間何をしようか迷ってしまいましたが、近所の図書館や児童館、公園に出かけて友達を増やし、小学校に行く頃には4人ほどの同級生の友達ができました。
中には引っ越しをしてきて受け入れてくれる幼稚園が遠くしかなかったことを伝えても「あそこならいけるんじゃない?電話してみたら?」と、いかにも幼稚園に通っていないことを“普通じゃない”という感じで話かけてくる人もいましたが、そういう人には「数か月だから前の幼稚園に籍を置いているんです。卒園アルバムもそちらから送られてくるんです~♪」と嘘をついて乗り切りました。
インターネットや幼稚園の先生、そして引っ越し先のママさんからも「年長でも転園したほうが良い」という言葉をもらいましたが、私は声を大にして言いたい!!
『転園しなくても大丈夫!!結果的に小学校に入るのに何にも問題ナシ!!』
転園しないと小学校にスムーズに入れない→書類上なにも問題ナシ。但し、先生には転園をしなかった理由(決まった園が遠い、同じ小学校に行く子がいない)をしっかりと話ました。もちろん、理解してもらえました。
友達を作っておかないと新しい環境に馴染めない。→近所の公園に午後に行けば、同じ歳くらいの子と仲良くなれる。
幼稚園に行くことでできるリズムが無くなれば小学校に行く時に困る。→いつもと同じ時間に起きて、家の手伝いや公園にいけば良い。
たった3ヶ月だったけれど、親子の濃い時間ができた!
引越しをしてからの3か月は、今思えばあっという間でした。
荷ほどきをしたり、小学校へ行き備品を揃え、色々な場所に出向き友達を作る。
たった3ヶ月の期間でしたが、下の子が生まれてからはなかなか取ることができなかった濃い時間を一緒に共有することができました。
今年長で転園をしなければいけないと感じている人がいるのであれば、「私達家族のような選択をしても、ちゃんと小学校生活を送れているよ!」ということを、伝えたいと思います。
新生活が家族皆さんにとって、素敵なものになりますように♪
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