2019年10月22日、天皇即位により「恩赦」発令
2019年10月22日、「即位礼正殿の儀」が行われるのに合わせて政府の復権令が発令されます。
↓「恩赦」についての詳しい内容はこちらをご覧ください。↓
現在、刑法の規定によって、罰金刑の執行を終えた後、罰金以上の刑に処されないで5年を経過すれば、前科の制裁措置として制限されていた資格が回復するという決まりになっています。
今回の恩赦では、この5年を3年に短くし、さらに執行終了から3年を経過していれば、全て一律に復権させることができます。
罰金刑を受けた55万人の内訳は?
道路交通法違反(無免許運転や酒気帯び運転)・・・65.2%
過失運転致死傷(人身事故)・・・17.4%
暴行・障害・・・3.3%
窃盗・・・2.6%
それ以外・・・11.4%
「それ以外」に含まれる卑劣な犯罪者たち
それ以外に該当する者の中には、以下のようなものが含まれます。
痴漢、盗撮、ストーカー、児童買春、淫行条例違反、児童ポルノ所持、脅迫、器物損壊、名誉毀損、威力業務妨害、海賊版配信、危険ドラッグ所持
この中には、何の罪もない女性や子供が被害にあったものや、反社会的勢力によるものも含まれているでしょう。
それら個々の罪状を加味することなく執行される恩赦は、本当に法務省の言うところによる「犯罪被害者やその御遺族の心情等に配慮」した結果だと言えるのでしょうか?
[天皇陛下おめでとうございます]
せっかくのお祝い事ですけど、恩赦の人に復権は疑問です。
「盗撮や痴漢の罰金刑で恩赦され」
復権すると、警備員にもなれます。
極論かもしれないけど
警備員が[痴漢や盗撮の人]になる可能性もある。
怖いよね。
— たまきち本舗(新) (@gNWxghqzrECaNc4) October 22, 2019
恩赦って、何なの?
性犯罪も煽り運転も恩赦?
ストーカーとか煽り運転でDQNなヤツも恩赦?
おい、ブラックボックスで55万人もの前科者や違反者の恩赦とか決める前に、普通にまともに生きてる大半の国民には、何の恩恵があるか考えたのか?— ヤマタノオロチン (@Yamatan_orochin) October 18, 2019
罰金刑の人が本当に反省をしているのか?
今回対象となる罰金刑の対象となった人の中には、「見つかってしまったから運が悪かった」と反省することなく、罰金をとっとと払って終わらせているというケースもあるのではないでしょうか。
そもそも、法廷での裁判のように、裁判官の顔を見て裁かれるものと違い、略式起訴で事件記録の検討が行われて罰金の額が決まるような罪には、事の重大さを感じる機会が少なく、反省に繋がるのか疑問に感じます。
金額的には少額であっても、被害者本人だけでなく家族の人生も大きく傷つけるような事柄を、たとえ11.4%しかないからといって、許しても良いものなのでしょうか?
「恩赦」を受ける人ってどんな人?具体例は?
今回の恩赦では、前科によって資格制限を受けた人の「復権」がメインとなります。
例えば、医師や歯科医師、薬剤師、看護師・准看護師、理学療法士、救急救命士、栄養士など。
これらの有資格者の一部は、以下のような資格制限が行われます。
罰金刑を受けた場合・・執行終了から5年
禁錮刑や懲役刑・・・執行終了から10年
執行猶予付き・・・執行猶予期間終了後
それが、今回の恩赦によって、(条件はありますが)資格制限がなくなります。
また、今回の恩赦で約430人の公職選挙法違反に問われた人も、通常であれば5年間の公民権停止(選挙権や被選挙権)が、消滅するということになります。
今回の恩赦、公職選挙法違反のひとの復権も含まれていますね
これは誰が決めたのでしょうか…
ミウチをタスケテイルにすぎないと思ったり— Hichato.backyard (@kyokyo2gou) October 22, 2019

今回の「恩赦」で一番恩恵を受けるのはこのケースね。
三権分立に反する恩赦は、本当に必要なのか?
現在、日本では「三権分立」が原則となっています。

法律を定める「立法権」
法律に沿って政策実行をする「行政権」
法律違反を罰する「司法権」

小学校で習った!
日本国憲法は、国会、内閣、裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合い、バランスを保つことにより、権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障する「三権分立」の原則を定めています。
引用:http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm
しかし、恩赦のように、司法で裁かれたものを政府が“無罪”にするというのは、この制度そのものを軽視することに繋がると言え、今の時代にそぐわないという声が沢山あがっています。
恩赦制度なんて時代錯誤の塊だ。理不尽だ。めでたいから罪を犯した人も刑罰から開放して一緒に祝いましょうなんて馬鹿げてる。罪人は罪人だ。
— ギークってなーに? (@yucchangeek) October 22, 2019
恩赦が時代錯誤なのは、三権分立云々もそうだが
戦前は天皇が絶対で恩赦は”陛下のお赦し”
その時代は、恩赦に感謝し、慶事により更正を促せたというのは十分に考えられるし、国民も”陛下が仰るなら”となりうる(つまり恩赦に意義がある)しかし、今、天皇即位と犯罪に関係はあるのか、理解されるのか…
— Каору Урата (@85urt) October 22, 2019
次の時代にも「恩赦」を残していくの?
国家的な慶事である天皇即位。
日本中で即位を祝い、新しい時代を歓迎する空気の中、今回の「恩赦反対」のような負の感情が一般の国民から噴出するのは、本当に次の世代にも必要なことなのでしょうか?
私は、ストーカーや盗撮被害を受けた人や、動物虐待などの非道なことをした人間が許されるような恩赦は不要だと感じます。
真面目に生きている人が反対したり、心を痛めるような「恩赦」という制度を、今後も残してゆくべきなのか。
今だからこそ、私達は考える必要がありそうです。
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