子供が友達に怪我をさせてしまった!謝罪文の書き方は!?
子供同士のトラブルで多いのが、お友達に怪我をさせてしまうというトラブル。
故意であってもそうでなくても、保護者としてはしっかりと謝罪をしなければいけませんよね。
しかし下記のような場合は、すぐに相手の親御さんと会うことは難しく、取り急ぎ手紙でお詫びや謝罪の言葉を伝えることになります。
- 大きな怪我で相手の子供が入院してしまった
- 相手の親御さんの怒りが収まらずに会えない
- 相手の親御さんの仕事の都合が付かなくて会えない
こういう場合には、どれだけ早く、しっかりと手紙で謝罪をするかが大切なポイントとなってきます。
しっかりとお詫びするポイントを押さえて、謝罪の手紙を送りましょう。
個人間での怪我を詫びる謝罪文の書き方のポイント
1.できる限り早く書いて送る
謝罪文を書くときは、できるだけ早く書いて送るのが鉄則。
相手の子供に怪我をさせてしまった場合は、当日中、遅くても翌日までには謝罪文を送りましょう。
送り方は学校の先生を通すのが一番無難です。
謝罪文は白い封筒と便箋を用意し、できれば縦書きで描くのがベスト。
殴り書きにならないよう、丁寧に書きましょう。
また、修正テープや書き損じた場所を塗り潰して書くのも絶対にNGです。
2.急啓ではじまり草々で終わる
相手の子供に怪我をさせてしまった場合は、何よりもまず急いで謝罪文を書いたということを相手に伝える必要があります。
よく手紙の書きだしで使う「桜の花が咲き始め~」「夏も終わりに近づき」などの季節の挨拶は一切不要。

そりゃそうだ。
急啓・・・手紙の書きだしに用いる文言で、急いで相手に連絡をしたい時に使う表現で、「急いで啓する(申し上げる)」という意味です。
草々・・・急啓から書き出した文章は草々で終わる決まりがあります。季節の挨拶などをせず、取り急ぎ手紙を書いたことを表しています。
3.示談という言葉を使わない
よく謝罪文の例文に「示談で納めて頂きますよう」という表現が出てきますが、相手の怒りを受け止めておらず、自分もまだ謝罪していない段階で示談という言葉を使うのはNG。自分が相手の親御さんだったら、その手紙を見てどう思うかを考えて書きましょう。
示談とは・・・話し合いで解決すること。和解契約のこと。

示談=金で解決って考えてしまう人もいるのよ。

まずは直接会って謝罪してから治療費や今後のことを考える必要があるわね。
しかし、相手の子がかなりの重傷を負ってしまった場合(骨折や火傷など)は、治療費に関して支払う意思があることを明記しておくようにしましょう。
4.お詫び申し上げますだけで終わらない
「お詫び申し上げます」は、基本的には目上の人に対して使われる謝罪の文言で、公の場所での謝罪に使われます。
個人間同士での謝罪で「お詫び申し上げます」しか書かれていない場合
「本当に謝る気があるの?」
「例文やテンプレートを見て適当に書いただけじゃないの?」
と思われてしまうことも。
必ず
「申し訳ありませんでした。」
「深く謝罪致します。」
などの表現を1カ所は使うようにしましょう。
5.息子さん、娘さんという表現は使わない
謝罪文を書くときは、相手の子供に対して○○君、○○さんというのは良いのですが、息子さん、娘さんという表現は好ましくありません。
息子さん=ご子息(しそく)
娘さん=ご息女(そくじょ)
という表現を使いましょう。

息子さん、娘さんと書かれると謝罪文なのに軽く感じてしまいますね。
5.うちは悪くない!という表現はしない
自分の子供が相手の子供に対して怪我をさせてしまった事実はあるけれど、本当に謝罪が必要なのか?と首をかしげてしまう時もありますよね。
一例
- 事情を聞いたら相手の子の方が悪い
- 日頃は自分がやられていて我慢していたのに、やり返したら怪我をした
- 息子は友達同士の喧嘩を止めに入っただけで勝手に怪我をした
- 複数人での喧嘩で自分の子供だけが悪いのか分からない
こういう場合でも、基本的には怪我をさせてしまったら謝罪は必要です。
自分の子供が悪くない!と思っていると謝罪文の書き方に悩んでしまいそうですが、上から目線にならないように、怪我をさせてしまった事実だけに謝罪をするように心がけて謝罪文を作成しましょう。
それでは、ここからは今回は、自分の子供が相手の子供に怪我をさせてしまった時に使える謝罪文の例文をご紹介します。
子供が怪我をさせてしまった場合の手紙の謝罪文・例文
例1.一方的に子供が手を出した場合の手紙の罪文
子供が一方的に暴力を振るったり、相手の子供に否が一切ないにも関わらず怪我をさせてしまった場合に使える謝罪文の例文です。
急啓 ○○○○(子供の名前)の保護者でございます。
このたびは(息子・娘)の○○が、○○君に対してお怪我を負わせてしまったこと、深くお詫び申し上げます。
今回の事で保護者として自分の子供に対するしつけに至らない点がありましたことを、猛省しております。
本人も自分が○○君を傷つけてしまったことを反省しており、自分の性格と行動がどのような影響を与えるのかについて考え、家族で話し合い今後二度とこのようなことを起こさないことを誓いました。
今後、保護者として息子の行動に注意を払い、同じことが絶対に起こらないように致します。
改めて(息子・娘)共々お伺いし謝罪したく存じますが、取り急ぎ書面にてお詫びさせて頂きます。
この度は大変申し訳ありませんでした。
草々令和●年●月●日
●年●組○○○○(子供の名前)保護者 ○○○○○○君のご家族の皆様
例文2.相手の子供も手を出した場合の手紙の謝罪文
自分だけでなく、相手の子も喧嘩で手を出してしまったことをやんわりと伝えられる謝罪文の例文です。
急啓 この度は(息子・娘)の○○が、大事な(ご子息・ご息女)にとんでもないことをしてしまい申し訳ありません。
喧嘩の状況を(息子・娘)に聞きましたところ、口喧嘩から先にこちらが手を出してしまったとのことで、なんとお詫びを申しあげれば良いのか言葉もございません。
親としてのしつけの至らなさを痛感し、二度と同じ過ちを繰り返さないよう本人に言い聞かせました。
(息子・娘)自身も深く反省しており、(○○くん、○○さん)にきちんと謝罪をし、仲直りしたいと申しております。
近日中に(息子・娘)と一緒にお詫びにお伺いしまして、今後の治療費のことなどをご相談させて頂きたく存じます。
まずは書中をもちまして、伏してお詫び申し上げます。
草々
令和●年●月●日
○○○○(保護者の名前)
○○様(相手の子供の苗字)←親御さんの名前が分かっていたらフルネームで記入する

この文章では「先にこちらが手を出してしまった」という表現を使っていますが、これは相手の子供も手を出したことを嫌味なく伝える表現です。

相手の子から手を出した場合はどうしたら良い?

その時は「喧嘩から結果的に怪我をさせてしまったこと」だけを謝罪すれば良いのよ。「そっちが手を出してきたから」という余計な情報は相手の怒りを買ってしまうから不要。どうしても言いたいなら、直接謝罪に行った時に話しましょう。
例文3.悪意はないけれど怪我をさせてしまった場合の手紙の謝罪文
全く悪意はなく、ふざけでいたわけでもない場合に使える謝罪文です。
ポイントは、できる限り怪我をさせてしまった状況の詳細を明記すること。詳しい状況を先に手紙で伝えられれば、相手の親御さんもどうしてこうなったのかが分かりやすく、謝罪を受け入れやすくなります。
急啓 このたびは(息子・娘)の○○が(○○君・○○さん)に怪我をさせてしまい、誠に申し訳ございません。
(○○君・○○さん)の怪我の具合はいかがでしょうか。(息子・娘)の話によりますと、学校の園庭の遊具で遊んでいたところ、誤ってぶつかってしまい怪我をさせてしまったとのことで、本人は自分の不注意で(○○君・○○さん)を怪我させてしまったことを深く反省しております。
治療にかかる費用はこちらで負担し、学校で不便なことがありましたら(息子・娘)が治るまでしっかりと対応をさせて頂きます。
今後このようなことが起こらないよう、本人にもきつく言い聞かせましたので、何卒ご容赦頂きますよう伏してお願い申し上げます。
後日謝罪にお伺いさせて頂きたいのですが、まずは書中にてお詫びさせて頂きます。
この度は大変申し訳ありませんでした。
草々
○○○○の保護者○○○○
○○○○様(相手の子供の名前)
○○くんのご家族の皆様
例文4.ふざけていて怪我をさせてしまった場合の謝罪文
わざとではないけれど教室や廊下などのふざけてはいけない場所でふざけてしまい、怪我をさせてしまった時などに使える例文です。
ふざけていて怪我をさせてしまう時は、基本的には悪意がないことがほとんど。ですが、何も関係のない子を巻き込んで怪我をさせてしまうというのは、相手の親御さんにしてみれば“故意”と受け取られてしまってもしかたがないこと。
丁寧に状況を説明して謝罪しましょう。
急啓 なによりもまず謝罪申し上げます。このたびは(息子・娘)の○○が(○○君・○○さん)に怪我をさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
(○○君・○○さん)の怪我の具合はいかがでしょうか。
今回(息子・娘)が(○○君・○○さん)に怪我をさせてしまった状況を聞きましたところ、(息子・娘)が教室でふざけて走り回っていたところ、近くに座っていた(○○君・○○さん)にぶつかってしまったと聞きました。
本来ふざけて良い場所ではないところで、このような行動をし、大切な(ご子息・ご息女)に大変な怪我を負わせてしまったこと、親として深く反省し恥じ入るばかりでございます。
今後このようなことをしないよう、(息子・娘)には自分の軽率な行動がどういう結果を生むのか、何故こういう行動をしてはいけないかを諭し、今後二度と同じ過ちをしないと約束しました。
本人も大切な友達である○○君・○○さんを傷つけてしまったことを後悔し、深く反省しております。
お許しを頂ければできる限り早くお伺いして謝罪させて頂きたく、お詫びと治療費のことについて相談させて頂きたいと思っております。
まずは書中にてお詫び申し上げます。
この度は大変申し訳ありませんでした。
草々
令和●年●月●日
○○○○君のご家族の皆様
●年●組○○○○(子供の名前)
保護者○○○○
個人間での手紙での謝罪文は誠意が大切!例文を参考に書こう
個人間で謝罪文を送る時には、誠意を見せることがとても大切です。
- 謝罪文をできるだけ早く送る
- 謝罪文の中にしっかりと誠意が感じられるか確認
- 今後のことについて書いたか確認(謝罪に行きたいという旨や、治療費のこと)
- 相手の子供を気遣う言葉があるか確認
状況に合わせて適切な謝罪文の書き方は変わりますが、今回ご紹介した謝罪文の例文を自分なりにアレンジして書けば、きっと気持ちが伝わる謝罪文ができるはずです。
誠意が伝わる謝罪文が完成することを願っております。

こういう状況でこういう謝罪文を書いたよ!というコメントもお待ちしております!
コメント